ベストクラフト賞 藤居 晴 さん

コマンドブロック、レッドストーン回路を使うなど、
プログラミング的思考が優れた作品に贈られる賞

作品名:snow under world

藤居 晴さん 札幌市立あいの里西小学校 4年生

あなたが作ったワールド(未来のまち)は何年後の札幌ですか?

100年後の札幌

どのようなワールドを作りましたか?わかりやすく教えてください。

100年後には、札幌市の人口は、現在190万人の半分程度になると推測されています。札幌市の地下鉄(南北線・東西線・東豊線)周辺の人口は約90万人であり、100年後には、地下鉄沿線を中心とした、コンパクトシティになると予想しました。さらに、100年後には、石油が枯渇するので、自動車はなくなり、エネルギーも少なくなると予想します。そこで、地下都市を作り、地下世界と地上を行き来できるワールドを作りました。そして、旧道路には、樹木を植えて、森林公園にしました。

どのような、まちやくらしを想像してワールドを作りましたか?

札幌の魅力の一つは、冬の雪ですが、同時に、除雪など、暮らしづらさもあります。今ある札幌駅周辺の地下道は、除雪の必要もなく、市民の通路として、有用です。また、食料やゴミなどの運搬を省エネルギーで行うために、全自動ロボットでの運搬を考えました。そのシステムを地下道に入れることで除雪の必要がなくなります。さらに、自動車がなくなるので、交通事故がゼロになります。

このワールドのアピールポイントはどこですか?

このワールドは、マインクラフト座標で、800×800の広大な札幌市マップに、展開しています。そこで、プログラミングにより地下道、地下道の照明、エレベーター116基、トロッコ116路線と、樹木8×17×116=15776本を建築しました。冬の北海道をイメージするために、worldedit(mod)を使って、雪を降らせました。一気に移動できる水流エレベーターが58の交差点にあります。食料などの生活必需品と、ゴミを効率よく運搬する全自動運転のトロッコが完備されています。地上で大雪などが起きても地下では安心して暮らせて、地上には自然もたくさんあり、地上でも地下でも建物に避難できるし、平和に暮らせることです。

ワールド全体を高い所から見下ろした画像とその説明文

札幌市が公開しているマイクラデータを読み込み、マイクラ座標で800×800の広い空間に地下空間を作りました。

アピールポイントの画像とその説明文

雪の降る時計台です。時計台は、札幌で一番古い建物です。道路は森になっています。雪がふっていますが、雪の好きな人がたくさんいます。

札幌市民は、地下道が大好きです。雪の日も、地下道では移動が楽です。ここは、時計台前の地下道です。冬で外が雪でも、市民がたくさんいます。100年後の札幌は、自動車は走っていません。交通事故は0です。

地下道があっても、地上と行き来しないと意味がありません。そこで、水流エレベーターをつかい、市民は簡単に地上と地下道を行き来しています。58の交差点に登りと下りの二つのエレベーターを設置しました。エレベーターだと車いすの人も楽です。

地下道には58の交差点を結ぶ、116路線の全自動運搬ロボットがあります。高度にプログラム化されて効率よく省エネルギーで、たくさんの食料やゴミが運ばれています。さらに、何回も加速するので、スピードを0にすることなく進んでいきます。100年後の札幌では、実店舗がほとんどなくなり、ネットで買い物をして、運搬ロボットで配送されるようになります。

プログラミング、コマンドブロック、レッドストーン回路の画像とその説明文

プログラムが長すぎるので、一部だけ画像にしました。
1 エレベーターの設置場所リストから、設置データを入手
2 テレポートして周辺チャンクデータをメモリーに読み込み
3 設置高さを計測
4 エレベーターの設置1~4を58回繰り返す

全自動運搬ロボットは、レールの上を進むようにプログラミングされていて、端にブロックが置かれており、その場所で方向を反転するようにプログラミングされていて、レッドストーントーチで加速レールを使えるようにして、加速レールで加速し、何回か曲がらないと壁にぶつかるからその部分は普通のレールで曲がらせて、それ以外の場所は加速レ―ルでスピードをあげる。その結果焼き切れせずにスピードが下がらず自動で往復して進み続けています。

マイクラで雪を降らすには、バイオームが雪山などじゃないと駄目なので、worldeditでバイオームを変えて、雨ではなく雪が降るようにしました。

未来の札幌で達成したいSDGsのゴールを教えてください
ワールドの中で考えたSDGsを実現するためのアイデアを教えてください

地下に作った自動運搬システムにより、省エネルギーで効率的に食料などを各家庭に届けたり、ゴミを収集したりすることで、エネルギーをみんなにそしてクリーンに持続して使うことができる。さらに、地下道であれば、夏涼しく冬暖かく気候変動に耐えることができる。また、地下道と地下鉄をつなげることで、コンパクトシティが実現でき、暮らしやすい住み続けられる町になる。そして、道路を公園にすることで、さらに、住みやすい街になる。

最後に、コンパクトシティとして、人が移動するのではなくて、モノが移動する社会を自動運搬システムが支えることで、例えば、製品を買うのではなく、材料と作り方を買って、材料だけを自動運搬システムで運び、家でロボットが組み立てるなどで、産業と技術革新の基盤を作る。